「社会不安障害〜初診の見立てとして…」
カルテ、初診
X氏(アラフィフ・男性)
[診療、状況詳述]
>幼い頃から、対人コミュニケーションについて苦手だったかも???。内気だったかも???。
>集団内での孤立感・疎外感については、2018年9月から入所した入所した、M会の施設での対人トラブルがきっかけ。経済格差・協調性の欠如・激しい天然からケンカが絶え間なく、集団内での孤立感・疎外感が日に日に増すようになっていった。そしてそれに伴って、体調の乱れ・パニック発作を発症。今の状態は要するに人間不信。
[いちばん悩んでいること]
>コンビニ・図書館への外出の際、外の刺激で思考・感情が激しく乱れる。パニック発作が起こる。
>人と会う・会話することが怖くて、部屋から一歩も出られない。
[対応法]
>薬・気合い・お祈り、そして対応策への文書作成
[これからどうしたい?(=担当ドクターへのお願い)]
>「高次脳機能障害」とは別の、私が生来?持っている精神疾患についての診断。
>薬剤の見直し(必要なら)。
>ホームワークとして行う、吉田個人の「精神療法」へのドクター・ナースによるモニター。
・ここから、音読・暗唱ノート
>
=社交不安障害=
<治療について、マップ>
A、薬物療法
>薬で不安を軽減し、それによる成功体験の積み重ねにより、「恐怖の条件付け」に代わって、新たなポジティブ条件を脳に埋め込む。
B、認知行動療法・補助療法
=>病院では、このABによる治療が中心
・効能&用途
>脳内のセロトニン(神経伝達物質の一つ)の働き、を改善(増やす?)。不安や恐怖を緩和する。
>薬物療法で中心的に使用。
・語句
>セロトニン:脳内神経伝達物質の一つで、不足するとうつ・不眠・パニック発作を起こしやすくなり、攻撃性・衝動性が増す。
・SSRIの種類(一般名:薬品名のこと)
・ SSRIの和名、
>「選択的セロトニン再取り込み阻害剤」
・その他…メモ
>効き目があらわれるまで、2〜3週間かかる。
>急に服用をやめない。症状の再発・離脱症状が起こるかも。
>❶、社会不安障害では、SSRIの服用をやめた後に症状が再発する事は、ほとんどない。
>❷、人前でもあがらずに行動できた成功体験が、自分の新たな記憶になるから。
・副作用に注意
>眠気・吐き気・イライラ
<精神療法・補助療法について>
>[行動]…エクスポージャー
>[思考]…認知再構成法
>[身体]…リラクセーション
・SST
>コミュニケーションや社交の技術を学ぶ。
・森田療法。
>対人恐怖を研究した森田正馬(まさたけ)による精神療法。
<精神療法・実践>
課題・チャレンジに抵抗する気持ちに向き合う。
=今、念頭にあるチャレンジ=
❶、学術…精神医療保健福祉・音楽の「知識・少々のスキル」
❷、政治…持ち前の「知識・スキルと自己の人間性」を活かした、院内での活動
❸、人…みんなとの深い交流、彼・彼女への心理的サポート
=チャレンジを邪魔している気持ち・恐れている事態=
・私がしようとしている事を、先回りして色々と妨害するかも。
・自分の対人スキル上の無能さを露呈する。自分の限界に絶望する。
=吉田の「過去における失敗事例の吟味」=
・事例
>M会、生活訓練施設で
・損失
>3回の入院。絶望の淵をリアル体験。
・得たもの
>Xさんの歓心、所長さん・主任さんとの深い交流、心理的・身体的タフさ、その他色々な経験
=まとめ(お祈りフレーズの完成)=
・人に笑われたって、心を傷つけられたって構わない。自分は自分らしく生きたい❣️。
了