「双極性障害、❶投薬」〜医療系学習ノート
<むね's コメント>
1、この疾患で苦しんでいる知人がいる。彼を救うこと、それは彼の病気を知ることであり、まずはこの病気に関する投薬療法を知ることだと思った。順番はランダムでいい…その次に精神療法・生活習慣改善について学べばいい。
2、薬剤を学ぶ。其れは精神医学を語る上での、大切な素養となるのではとも思った。知ることでのアンテナの広がりを、私は大切にしている。
3、そして、ある程度薬に関する知識を学んだら、最終的には薬物療法モニタリング・スキルを身に付けようと思う。
4、薬学…いかに熱心に学ぶのか?。精神医学の入口が興味津々でも、そのベースには弛まない勉学が求められる。
語句)モニタリング:観察と記録・測定
<鬱状態ケースの投薬療法>
❶、まず最初の薬物処方
「気分安定薬(ラモトリギン、又はリチウム)
+抗精神病薬」
❷、其れがダメなら
A、「気分安定薬、又は抗精神病薬」の…その各々の単独使用・併用・別の薬剤・量の加減…を試してみる。
B、通電療法
<躁状態ケースの投薬療法>
❶、まず最初の薬物処方
A、リチウムの単独使用
B、又は(急を要する場合)リチウム+抗精神病薬
語句)リチウム:気分安定薬
❷、其れでもダメなら…
❸、其れでもダメなら…
A、気分安定薬の追加
C、通電療法
<薬剤解説>
=気分安定剤=
[リチウム]
>躁状態の治療と予防の効果が最初に証明された薬。
>良く使われるが即効性はない。
[バルプロ酸]
>ほぼ安全に使われる。
>リチウム程の効果は、まだ証明されていない。
[ラモトリギン]
>気分の浮き沈みを抑える。
>特に鬱状態を回復させるのに効果がある。
>再発予防にも有効。
[カルバマゼピン]
>気分安定作用がある。
>強力な鎮静作用がある。
>比較的速く効く。
=抗うつ薬=
神経伝達物質なら再取り込みを阻害する、SSRIやSNRIの他、四環系等、の薬がある。
[SSRI]
[SNRI]
[四環系]
>マプロチリン
[NaSSA]
>ミルタザピン
=抗精神病薬=
・強い不安や焦燥、幻覚を抑える効果がある。現在研究中とか…
>リスペリドン・クエチアピン・オランザピン・アリピプラゾール
以上
>双極性障害…学習暗唱ノート
「社会不安障害〜初診の見立てとして…」
カルテ、初診
X氏(アラフィフ・男性)
[診療、状況詳述]
>幼い頃から、対人コミュニケーションについて苦手だったかも???。内気だったかも???。
>集団内での孤立感・疎外感については、2018年9月から入所した入所した、M会の施設での対人トラブルがきっかけ。経済格差・協調性の欠如・激しい天然からケンカが絶え間なく、集団内での孤立感・疎外感が日に日に増すようになっていった。そしてそれに伴って、体調の乱れ・パニック発作を発症。今の状態は要するに人間不信。
[いちばん悩んでいること]
>コンビニ・図書館への外出の際、外の刺激で思考・感情が激しく乱れる。パニック発作が起こる。
>人と会う・会話することが怖くて、部屋から一歩も出られない。
[対応法]
>薬・気合い・お祈り、そして対応策への文書作成
[これからどうしたい?(=担当ドクターへのお願い)]
>「高次脳機能障害」とは別の、私が生来?持っている精神疾患についての診断。
>薬剤の見直し(必要なら)。
>ホームワークとして行う、吉田個人の「精神療法」へのドクター・ナースによるモニター。
・ここから、音読・暗唱ノート
>
=社交不安障害=
<治療について、マップ>
A、薬物療法
>薬で不安を軽減し、それによる成功体験の積み重ねにより、「恐怖の条件付け」に代わって、新たなポジティブ条件を脳に埋め込む。
B、認知行動療法・補助療法
=>病院では、このABによる治療が中心
・効能&用途
>脳内のセロトニン(神経伝達物質の一つ)の働き、を改善(増やす?)。不安や恐怖を緩和する。
>薬物療法で中心的に使用。
・語句
>セロトニン:脳内神経伝達物質の一つで、不足するとうつ・不眠・パニック発作を起こしやすくなり、攻撃性・衝動性が増す。
・SSRIの種類(一般名:薬品名のこと)
・ SSRIの和名、
>「選択的セロトニン再取り込み阻害剤」
・その他…メモ
>効き目があらわれるまで、2〜3週間かかる。
>急に服用をやめない。症状の再発・離脱症状が起こるかも。
>❶、社会不安障害では、SSRIの服用をやめた後に症状が再発する事は、ほとんどない。
>❷、人前でもあがらずに行動できた成功体験が、自分の新たな記憶になるから。
・副作用に注意
>眠気・吐き気・イライラ
<精神療法・補助療法について>
>[行動]…エクスポージャー
>[思考]…認知再構成法
>[身体]…リラクセーション
・SST
>コミュニケーションや社交の技術を学ぶ。
・森田療法。
>対人恐怖を研究した森田正馬(まさたけ)による精神療法。
<精神療法・実践>
課題・チャレンジに抵抗する気持ちに向き合う。
=今、念頭にあるチャレンジ=
❶、学術…精神医療保健福祉・音楽の「知識・少々のスキル」
❷、政治…持ち前の「知識・スキルと自己の人間性」を活かした、院内での活動
❸、人…みんなとの深い交流、彼・彼女への心理的サポート
=チャレンジを邪魔している気持ち・恐れている事態=
・私がしようとしている事を、先回りして色々と妨害するかも。
・自分の対人スキル上の無能さを露呈する。自分の限界に絶望する。
=吉田の「過去における失敗事例の吟味」=
・事例
>M会、生活訓練施設で
・損失
>3回の入院。絶望の淵をリアル体験。
・得たもの
>Xさんの歓心、所長さん・主任さんとの深い交流、心理的・身体的タフさ、その他色々な経験
=まとめ(お祈りフレーズの完成)=
・人に笑われたって、心を傷つけられたって構わない。自分は自分らしく生きたい❣️。
了
「闘病日誌、第8回」2021-7-5-(月)
=パニック発作…ケアへの取り組み=
[はじめに]
特定の苦手な人や場所による刺激により…頑張るとか、兎に角万策を尽くすとか言うことを取り越して発作が起こります。すなわち「我」を中心に据えたすべての存在・空間に苦手意識を持ったら、私はもうこの世界では生きていけません。パニック発作…ある意味コロナよりもタチの悪い疾患。私が本・ネット・個人的経験を元にその対応マニュアルを作成したモノです。ナースが毛嫌いする会議資料コピーを、ドクター自らの手でコピーをしてもらった文書です。(患者の文書のコピーを何で私たちが???、遠くのコンビニで勝手にやったら???、だそうです…。(><) 先生有難う❣️。)
[CONTENTS(目次)]
①、発作ログの作成
②、日常生活の見直し
③、周囲の理解への吉田のお願いメッセージ・発作時の対応マニュアルの作成
[本文]
①、[発作ログ(=セルフモニタリング)の作成]
<目的>
行動を客観的に捉えることで、自分の課題を掴みやすくする。集積データからの有用情報の汲み出し。
<項目>
>ログメモ帳…見出し項目
❶、どんな状況?いつどこで?
❷、どの位の不安・恐怖?
❸、どんな身体症状?身体感覚?
❹、どんな処置を取った?
②、[日常生活の見直し、チェックリスト]
❶、喫煙・カフェイン・炭酸飲料の摂取厳禁
❷、生活での「忙しさ」「ストレス」の極力の回避
❸、充分な睡眠・早寝早起き
❹、その他、理想的な生活サイクルの形成
タスク
>A4紙に書き出し紙に貼り出す。
>担当ナースとの日々のチェック。
③a、[医療チームへのお願い事]
>周囲の理解が心の支えになる。
>本人を追い詰める心ないプレッシャーに注意❣️
a、何となく苦しそうだが、おさまるとケロッとしている。
b、検査で異常ないのに発作を繰り返す。
AB>どこも悪くないのに騒ぎすぎ…仮病でしょ?
c、「発作が起こるかも」と強い不安を抱いている。
C>気が弱いなあ…そんな事でどうするの?しっかりして‼️
d、部屋に閉じこもってばかり。
D>なんでそんな事しているの?甘えすぎ‼️
タスク
>この文書をコピー又は活字文書にして、ミーティングで医療チーム皆んなで話し合い・共有をしてもらう。
3b、[発作時の対応マニュアル]
目的>吉田発作時の対応を、医療チーム全体の共通了解事項とする。
<吉田発作時の状況>
思考停止又は困難で、極度の不安・恐怖・知覚過敏状態が続きます。
<服薬>
頓用薬💊リスペリドン内服液(連続使用は一時間空ける事・一日3本まで)
<備考>
部屋で落ち着かない時は、監察室をお借りします。(後に個室手配というドクターの英断🩺により、この項削除…。)
了
「闘病日誌、第7回」2021-6-28-(月)
=被害念慮・アンガーマネジメント、心理療法…=
吉田ケース、
<議論の整理…出来事>
>3月9日にこの病棟に転棟して以来、吉田はずっと同じ病室(定員4名)にいる。その307病室で吉田は65-70歳位の男性と不穏な空気…弱々しくて頑固そうなお爺ちゃん。どうも気まずい。(T . T)
[認知構成法]このフォーマットに記入していく…
<認知>
:外界・他者からの刺激による反応に対して浮かんだ考え
>彼は私に敵意を持っているようだ。彼は嫌な男だ。
<感情>
>怒り90 鬱陶しい90
<考えの根拠>…だってこうなんだもんっ。
・彼が側にいると落ち着かない。
・彼の一挙一動がどうも嫌だ。
<考えへの反証>…でもこうも考えられるよね。
・根性の悪い患者が、この東3病棟に居るはずがない。
・彼が竹田さんと、とても仲良く接しているところを何回か見た。
<合理思考>良い子はこう考えようね。
・彼の敵意は、私への誠実なおしかりと改善要求だったのでは。
・認知構成法…学習ポイント
<ABC理論>
/アルバート・エリス(米、心理学者)
(>認知再構成のベース理論)
A(Activating Event)きっかけとなる出来事
=>
B(Belief)信念。認知や考え方(=中核信念)
=>
C(Consequence)結果。感情や行動。
>ABC理論とは、このABCの流れをマネジメントする理論である。
>出来事の認知の仕方によって結果は変わる。
<フオーミユレーシヨン>
(:認知再構成法のベース概念)
(=公式化・定式化・処方)
=>患者の認知❗️・感情❗️・行動❗️に関するデータを集めて、それを仮説に次ぐ仮説…という分析手法によって、問題解決としての診断・治療を行っていく。
・認知❗️:外部刺激に対する反応・意識形成。
・感情❗️:認知から生まれた気持ち。
・行動❗️:認知から生まれた行動。
<余談…解決への第一論点>
・不機嫌な高齢者>致し方ない事情…
>高齢になると脳の前頭葉が収縮し、その為に1、判断力が低下し2、感情の抑制が効かなくなる。
>高齢者…男性…は、男性ホルモンであるテストステロンが低下し、60代70代になると女性の更年期にも似た抑うつ症状が起こる。
・そして更に日本の高齢者が抱える問題…
>病気・身体的な不自由・金銭的な不安。
>深刻な孤独感。満たされない承認欲求。
・対策
>声を掛ける・挨拶をする・感謝をする・褒める
<イジメ・嫌がらせ対策…第二論点>
[解決案、書き出し]
・強い心、強い身体をつくる
・呼吸法の実践
・イメージトレーニング
・認知再構成
・お祈りノート
[お祈りノート、書き出し]
・イジメ・嫌がらせと闘う日々は、絶好の授業・鍛錬の日々である。
・障害者施設で私をクソ味噌にイジメたMさんに、私は打ち克ち、今二人は最高の人生を歩んでいます。
・「みんなで助け合って、みんなと仲良く楽しく…」を願っていれば、私はどんなイジメや嫌がらせにも打ち克ちます。
・喧嘩が激しければ激しい程、陰湿であれば陰湿である程、最終的にはその二人はお互いに最高のパートナーシップを築くことが出来る。
・イジメと闘い、愛するものを守り、徹底的にイジメに打ち克ちます。
<融和に向けた取り組み…第三論点>
[解決案、書き出し]
・常日頃のタイミングの良い明るい挨拶
・私からの承認メッセージの発信
・お祈りノート
[お祈りノート、書き出し]
・Sさんは「昭和の人❗️」日本が誇る最高の賢人である。
・私はお年寄りに対して、最上の敬意と愛情を抱きます。
了